inViaがお客様のビジネスに合ったオートメーションシステムを設計する方法
イノベーション・マトリックスのパートナー企業であり、AIソフトウェアを持ち合わせた自律走行ロボットを提供している inVia Robotics は、顧客ごとにその現場にあったオートメーションシステムを提供しています。今回の記事では、inVia Robotics がどのようにそのオートメーションシステムを設計しているのか、過去の記事を日本語訳しました。現場のオートメーション化のヒントが散りばめられています。
元の記事→https://www.inviarobotics.com/blog/how-invia-designs-automation-systems-that-fit-your-business/

inVia Roboticsでは、倉庫の在庫の保管と取り出しにかかる手作業とコストを削減する倉庫自動化システムを提供しています。 当社のAI駆動のロボティクス・プラットフォームは、既存の倉庫やフルフィルメントのセットアップを受けて、オペレーションを最適化するためのワークフローの変更を特定し、実行するように設計されています。完全なスケーラビリティを持ち、どのような倉庫環境にも戦術的に適応することができます。
顧客のビジネスに適した自動化設計を行うために、まず最初に行うことは、既存のワークフローや業務データなど、現在の環境を詳細に評価することです。1年分のデータがあれば、季節ごとの傾向を把握するために、注文数、ライン数、ユニット数、在庫内の商品(SKU)回転率などを考慮します。
Eコマースビジネスによってピークシーズンが異なるため、それらの分野におけるボリュームの増加を分析することで、最適な結果が得られるような構成を設計することができます。例えば、パーティー用品のビジネスでは、バレンタインデー、セントパトリックデー、イースター、母の日など、年間を通じてさまざまな祝日に対応するために、SKUの回転率が高くなります。一方、運動靴の会社では、安定した製品需要と伝統的な季節のピークのために、SKUの回転率は比較的低くなります。
また、パレートの法則(80/20ルール)を適用しています。つまり、消費者の注文の約80%は20%の商品で構成されているため、その20%の商品が現場の前方のピッキングエリアで簡単に手に入るようにしています。そうすることで、高速商品のフルフィルメントにおける摩擦をなくし、オーダーフローのプロセスを円滑に保つことができます。また、お客様が好む保管方法(棚、カートンフロー、パレット、ラック)や、何日分の在庫を保有しているかなども確認します。これらのデータポイントは、倉庫全体の効率を高めるために最適化することができます。
私たちは倉庫とデータに対しては専門家であり、”キューブの移動 “のようなものにとても熱中して情熱を注いでいます。これは、販売している商品の物理的な寸法を見て、倉庫内を移動する際に占める空間の立方フィート数を計算するものです。私たちはこの分析を非常に細かく行い、在庫、オーダーコンテナ、パックアウトの立方体の寸法を調べます。これらの寸法と、倉庫から出荷される商品の速度によって、在庫を保管するために必要なスペースが決まります。
顧客の設備をマッピングし、AIを搭載したソフトウェア「inVia Logic」ですべての可能なシナリオを実行した後、フルフィルメントプロセスにおける最も効率的な在庫移動を計算し、お客様に最適な設計を行います。そこから、ピッキング、補充、戻し、返品、サイクルカウント、仕分け、パックアウトなど、フルフィルメントのさまざまな作業を、あらゆるツールを組み合わせて実行することができます。
例えば、比較的注文量の少ない倉庫では、inVia PickMateツールを使って、商品をピックフェースからオーダービンにシンプルかつ正確に移動させることができます。inVia PickMateは、最適な経路をマッピングし、作業者は携帯端末でシンプルで直感的なコマンドに従うことができます。
また、大規模な事業所や複数の倉庫を持つ企業では、inVia Pickerロボットが倉庫内の在庫を完全に自律的に移動させ、すべての注文に迅速かつ正確に対応することができます。
また、企業によっては、この2つの組み合わせをお勧めすることもあります。あるゾーンでは作業員がPickMateを使い、別のゾーンではピッカーロボットが作業する、という形態です。
これがinViaとのパートナーシップの真の利点です。お客様のニーズに合わせて設計された強力な自動化ソリューションを手に入れることができ、ビジネスが好調なときには迅速かつ容易に拡張することができるのです。
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