食品業界の明日のサプライチェーンを構築する

自動化と新技術がサプライチェーンを未来につなげる方法

食品業界の物流についてウェブ記事を発信している Food Logisticsの記事に inVia Robotics の CEO Lior Elazary 氏のコメントが掲載されています。食品業界のサプライチェーンは低温の環境や多シフト作業による過酷な労働環境により、人が集まりにくく深刻な人手不足を引き起こしています。この状況を打破するべく、インテリジェント・ロボット・ソリューションを用いてインダクトやフルフィルメントのピッキング作業が自動化される動きがあります。同記事では、さまざまな会社のソリューション例を紹介しています。下記に、inVia Robotics による ソリューションの一つをご紹介します。

元の記事→ https://www.foodlogistics.com/warehousing/automation/article/22081135/building-the-supply-chain-of-tomorrow

多様化する顧客からの注文にインテリジェントな在庫管理を

以下、Lior Elazary 氏の言葉

食料品のオンライン注文では特に重要です。一般的なeコマースのサプライチェーンと同様に、フルフィルメントもランダムアクセスに対応する必要があります。店舗でのフルフィルメントでは、パレットやケースに入ったSKUを大量に補充しますが、消費者への直接配送では、注文ごとに『1個と2個』の数量で複数の固有のSKUから構成されます。そして、食料品のオンライン注文は、COVID以来、最も急速に成長しているカテゴリーの一つです。2021年には、消費者の約49%が何らかの形で食料品をオンラインで購入しています。

inViaのLogicソフトウェアは、特許取得済みのinVia SmartPathピックパスアルゴリズムをinVia Pickerモバイルロボットに適用し、商品を回収しています。

ロボットを使用する場合、当社のお客様は生産性を4~5倍向上させることができます。また、ソフトウェアを導入して作業員を誘導するだけでも、2~3倍向上します。この生産性はサイクルタイムの短縮に直結するため、注文された商品はより迅速にフルフィルメントプロセスに移行することができます。生鮮食品の場合、倉庫での作業時間が1秒でも短縮されれば、消費者が自宅で使用するために保存する時間が増えることになります。

自動化、ロボット化は倉庫業の未来になる

同記事によると世界の倉庫へのコボットの出荷台数は2026年までに年平均成長率37%以上の47,000台を超える見込みで、昨年の世界の倉庫への出荷台数が1万台未満、2020年のコボット出荷台数が2千台強と比較して劇的な成長が予測されています。また、ラストマイル配送のための自律走行型ロボットの出荷台数は、2021年の7,000台から2030年には309,000台に増加する見込みです。

今までもロボットの成長予測はありましたが、この数字は爆発的です。自律走行ロボットを取り入れることがサプライチェーン運用の面でスタンダードになることを表しているのではないでしょうか。今回、この記事で見えてきたのは通常のe-コマースで見られるオンライン発注を中心としたサプライチェーン構造が、食品の分野でも起こっていることです。そのため、自律走行ロボットを提供する企業は、さまざまな環境下で稼働できるロボットとシステムの構築が求められています。

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