Ottobock / suitX を体験して感じたシリコンバレーの凄さ
今回は、この6月から Innovation Matrix でインターンとして一緒に働いてくれる、秋篠くんにブログ記事を寄稿していただきました。先日弊社社員と一緒に訪れた Ottobock / suitX で、外骨格アシストスーツのトレーニングを受けた際の様子や、それを通じて感じた国際色豊かなシリコンバレーの凄さを綴ってもらいました!
初めまして。現在 San Francisco State University に留学中の秋篠里駆と申します。
日本では工学部で Mineral Processing という分野の研究をしておりましたが、現在アメリカでは International Business を専攻しています。今年2022年6月からインターンとして、Innovation Matrix にて働く予定です。もともと大永CEOのもとでJABI (Japan America Business Initiative) 運営のお手伝いをしていたご縁もあり、このようなインターンシップの機会をいただきました。
自己紹介はさておき今回は、Ottobock / suitX の研修にご一緒させて頂きましたのでそちらの体験談として記事を書かせていただきます。Ottobock / suitX の製品情報に加え、Innovation Matrix の雰囲気なども感じて頂ければ幸いです。
Ottobock / suitX とは?

suitXはカリフォルニア、バークレー初の外骨格アシストスーツを製造している会社です。このアシストスーツは医療用や産業用など様々なシーンに合わせたスーツを製造しています。
とくに産業用のアシストスーツの「ショルダーX」「バックX」「レッグX」は代表製品であり、負担軽減したい部位によって製品を選ぶことができます。これら製品の特徴はバッテリーや制御装置等を必要とせず、一日中稼働時間を気にせずに装着し続けられる点です。Ottobock はドイツ発のメーカーで suitX と似ている外骨格スーツや義手製品等を生産している会社です。2021年に suitX社を買収した事で両社は合併致しました。
実際の研修内容
当日は朝の9時から夕方の6時頃まで研修をしていただきました。
オフィスツアー
午前中最初の研修内容はオフィスツアーでした。このオフィスツアーでは会議室、オフィス、ラボや出荷倉庫を含め隅々まで紹介していただきました。suitX の会社エントランスを入ると、横の写真のようにこれまでの歴代の suitX が壁に飾ってあり出迎えてくれます。この時点でワクワクが止まりません。
このオフィスツアー中に気になったことは、人種の多さとオフィス内の仕切りの少なさでした。
人種の多さに関してはある意味日本だけが画一化されているのかもしれませんが、アメリカに留学し、インド系の人、アジア系の人、白人、黒人の人たちが一緒に働く現場を目のあたりにできたことはある意味新鮮でした。
さらに仕切りの少なさに関しては、製品柄でもあるのか溶接場やデスクスペース、更には耐久性を検査する場所も同じ大きな空間の中にありました。ほとんどすべての機能が一つの部屋にあるということで、仕切りの少なさを実感しました。
オフィスに関してはこれから改修工事をするというお話も伺ったので、大きく変わる可能性もありますが私にとってとても興味深いものでした。
(皆さんにオフィスの写真を見せたかったのですが、写真を取ることがNGだったのですみません。)

Ottobock/ suitXの製品紹介・装着研修

Ottobock / suitX の装着練習では、前回の古いバージョンから最新バージョンでどう変わったのかをディスカッションしながら、お互い教えながら行いました。
特にこの写真の装置が一番印象に残っており、座った状態から歩行の補助をし座るところまでを自動で行う装置です。
この装置は、人の補助は少し借りつつではありますが下半身が麻痺してしまった人が歩くことができると言うものです。このように麻痺してしまった人が半ば強制であっても、歩く経験をもう一度することで血流が良くなり麻痺が改善されることも期待されているようです。もちろん他製品に比べて値段が高かったですが、それだけ大きな価値を生み出すことが出来ると期待しています。
余談ですが写真に映っている、有沢さんがこの装置を経験した後も、続けてロボットの動きをしていました。
Ottobock / suitX の研修を通して
私は今回製品知識もなく、まだインターンも始まっていない状態で研修に参加させていただきました。
しかし周りの社員さんが自分の無知に対して噛み砕いて解説してくださったり、実際に製品の効果を経験する機会をくださったり、会社の雰囲気を掴むことや製品を知ることに対してとても勉強になりました。
またロボットや技術に対しての興味がとてもたかまり、これからより深くこの世界に深く浸かっていきたいと感じた研修でした。
この機会をくださった Innovation Matrix の社員さん方にとても感謝しています。
秋篠 里駆 (San Francisco State University)
