2022年の製造業やサプライチェーン業界におけるIIOTトレンド

2022年もすでに9月に入り、来月で残り3ヶ月となるところまで迫ってきました。今年は、コロナの完全終息にはいまだに至らないものの、各国で観光や日常が徐々に戻りつつあります。しかし、長期に渡ったパンデミックの影響は、あらゆる場面で私たちの常識や生活様式を変化させた側面があるのも事実です。Web記事を発信している Robotics & Automationでは、”2022年のIIOT(インダストリアル・インターネット・オブ・シングス)トレンド” と題し、コロナ禍で業務をデジタル化せざるおえない産業界の2022年のトレンドについて言及しています。以下、日本語訳しました。

元の記事→https://roboticsandautomationnews.com/2022/06/08/iiot-trends-in-2022/51276/

Covid-19の発生により、産業界はIndustrial Internet of Things (IIOT)でプロセスを自動化し、業務を可能な限りデジタル化することを余儀なくされています。

製造業やサプライチェーン業界では、ほとんどの組織がインダストリー4.0への移行に取り組んでおり、この不況の中で従来の産業・製造プロセスを継続的に自動化・改善し、可能な限り削減することができるようになっています。

以下は、2022年の残りの期間に期待されるIIOTのトレンドです。

予知保全の増加

製造装置の計画外ダウンタイムは、オペレーションを混乱させ、時には完全に停止させることがあります。ダウンタイムが発生すると、損益が悪化し、サプライチェーンが混乱し、納期を守ることが難しくなり、設備全体の健全性が脅かされます。

この問題に対処するため、多くのメーカーは予知保全戦略を策定しており、さらに進んでIIOT対応の予知保全技術を導入しているメーカーもあります。

温度センサーからロボット工学に至るまで、メーカーが潜在的な問題を特定し、機器の保守スケジュールを立て、合理的なオペレーションを維持することを可能にする多くの有用な技術が存在します。

リモート・モニタリング

IIOTセンサーは通常、正確な位置監視とハードウェア資産の状態の追跡のために利用されます。これらのセンサーやその他のITAMソフトウェア・アプリケーションは、ハードウェア資産や重工業設備が高価で、積極的な監視が必要な場合に重要です。

機器に接続されたIIOTセンサーは、位置や機器の状態、残寿命などの有用なデータをリアルタイムで提供し、トラッキングソフトウェアで更新され、管理者はどこからでも確認できるようになります。管理者は、どこからでもこのデータに目を配り、必要なときにだけ行動を起こすことができます。

サイバーセキュリティの向上

現在の不況により、製造業はサイバー脅威への警戒を強めており、より積極的な対策がとられています。ネットワークへのアクセス性の向上とデータの巨大化により、製造業はサイバーセキュリティにさらなる投資を行うようになっています。

それだけでなく、IIOTテクノロジースタックは現在、ヘルスケア、航空、鉱業、およびその他の産業で広く使用されているため、IIOT関係者は産業サイバーセキュリティの態勢を改善しているのです。

ITAM(IT Asset Management)の導入

IIOT テクノロジーは、IT 投資の大部分を占めるため、ハードウェアを適切に管理し、ケアする必要があります。IT資産管理システムを導入することで、メーカーはIIOTデバイスだけでなく、そのコンポーネントも把握することができます。

部品の交換が必要な場合はいつでも把握することができ、部品の交換や修理が必要な場合はアラートを設定することも可能です。このように、IIOTのライフサイクル管理にITAMを使用する傾向が高まっているため、ROIを獲得し、技術利用を最適化することができます。

機能安全

製造工場には、適切なトレーニングとケアが必要なプロセスや機器があります。作業者の健康と安全を向上させ、より合理的なプロセスを実現するために、製造業界では、すべての作業者が遵守すべき標準的な慣行を打ち出しています。

IIOT の機能安全技術は、製造工場の至る所に導入されており、これらのスマート技術は、安全で健康な状態を維持するために予防措置を取るよう作業員に警告を発します。

イノベーション・マトリックスでは、上記のトレンドに沿ったソリューションを実現する製品を扱っています

人間と協働し作業を最適化する自律走行ロボット(AMR)

ロボットを遠隔で監視・操作するソフトウェア